22日は、養老牛にある牧場オーナーのYさんの御厚意で、家族で酪農体験をさせていただくことになりました。
付け足しですが、養老牛(ようろううし)とはアイヌの言葉のエオロシ(川に突き出た大きな岩という意味)に当てた漢字のようです。 我々は、外国で暮らしていた頃に牧場へは何度か行ってはいたものの、乳牛の牧場は初めてだったこともあり、何をしているのか全くわからず、家族一同、大変新鮮でしたが、その分、ご迷惑をおかけしました。 Yさんの牧場は、丘の上にあり、天気が良ければ国後島まで見えるとのことですが、遙かに開陽方向へと広がっている丘陵地が見えて、山田洋次監督の映画”遙かなる山の呼び声”に出てくる風景のようです(実際のロケ地はやや違う場所のようです。)。 まず、子牛の餌やり。子牛はかわいいです。 その後上段の牧場へ行って、牧草地に散らばっている約70頭ぐらいの乳牛を牛舎に追い込むという作業。 最初のうちは牛たちがこちらの声に反応してくれて嬉しいのですが、そのうち、我々から見るとカオス状況に。 牧舎に入れて、搾乳できる体制まで持って行くのは大変です。感覚的には人間の二~三歳児の集団を扱っている感じでしょうか。ただ、人間の赤ちゃんは、言うことを聞かなければ、抱き上げればいいのですが、牛は600キロもあるため、自力歩行してもらう以外方法がなく、この作業は大変です。 一応、搾乳機の設置方法等教えてもらっておそるおそるやってみましたが、私は下手でした。 他方、娘は、割とテンポ良く作業をやっていました。 酪農地帯の真ん中にいて、酪農に接しないのは、もったいないなあと思っていたところでしたが、Yさんの御厚意で実現することができました。 この場を借りて御礼申し上げます。 Yさんと私は音楽の趣味に近いものがあるようですが、搾乳作業をしながらピンクフロイドのDark Side of the Moonを聞かせていただきました。 最後にその朝絞った生乳をごちそうになりましたが、濃厚ではあるもののさわやかな味で大変美味しい牛乳でした。 これからは牛乳を飲む際は、酪農に携わっている方々のご苦労を思いつつ飲むことにします。 酪農を取り巻く状況は、非常に厳しいものがあるようですが、産業としての酪農の基盤を安定させ、職業としての酪農の魅力を向上させるために、様々な取り組みが必要のようです。 私にできることは、乳製品を美味しくいただくことだけで、無力ではありますが、何か考えてみたいなあ、と思いました。 娘は、今回の酪農体験は、実は農場へ行く前はかなりいやがっていたものの、牛を見るなり、かなりノリノリになって、終わると非常に楽しかったと喜んでいました。やはり生き物に直接的に対峙すると、感じるものがあったようでした。 娘と妻はこの酪農体験を中標津の最後のイベントにして、東京へ戻りました。私はしばらくこちらで一人で仕事をしています。
by voyage08
| 2008-08-23 19:58
| 中標津ライフ
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ご挨拶
一夏、道東の中標津ですごそうと思い立ち、滞在してみました。
中標津を拠点に道東をうろうろして、出会った人、見たもの、聞いたこと、食べたもの、飲んだもの、感じたこと、考えたこと等をメモしたものです。 カテゴリ
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